一年に一度の“絵画制作展”は、「造形作品」と「絵画作品」のユニークな競演。めぐみ幼稚園自慢のイベントのひとつです。
完成した作品は、園児がこの一年の間に積み重ねた、成長の足あとがすべて“結実”したもの。くすっと思わず笑ってしまうような“発想”や大人顔負けの“表現力”。不思議で、愉快で、奥深い、園児の“頭の中の宇宙”が余すところなく見て取れます。大人と子どもが一緒に参加する、楽しいイベントです。
作品制作(造形)
造形作品には、「形のないもの」を「形」にしていく喜びがあります。“おはなし”の中に登場する様々なキャラクターたちも、子どもの“想像力”を通すことで、“三次元の実体”として、私たちの眼前に、生き生きと立ち上がってきます。
色紙や画用紙を切り抜き、リボンや毛糸、空き箱や梱包材など、様々なものを使って、テーマの世界を表現していく園児たち。先生やお友だちと話し合いながら、みんなで協力して展示します。
作品が集まって出来上がった展示空間には、一人の力では出せない、“エネルギー”がみなぎり、園児からの“メッセージ”が力強く迫ってきます。みんなが大人になる過程で失ってしまった、“純粋な感性”が、ここではまだ生き生きと表現され、観る人の心をさわやかに洗い流してくれます。
絵画
日頃から“絵画指導”に力を入れている、めぐみ幼稚園。カリキュラムにのっとり、何度も練習しているうちに、“ひと味違う、自分だけの表現力”が、自然と培われていることに気づきます。年少さんから年中さん、年長さんと成長するにしたがって、複雑な表現もできるようになってきます。
おはなしの絵、お友だち、自分、動物、虫、雪だるま、花、野菜の絵など、園児たちは、体験したこと、感動したことを自分なりに作品にします。“プール”や“いもほり”など、いつもの何気ない幼稚園の“行事”でさえも、園児の目を通してみてみると、大人とはまったく違う“新しい価値”を持っており、逆に、いろいろと気づかされることも多いはず。単に“観る”だけの絵画ではなく、じっくり“考える”絵画作品にもなっています。